4・5年生の選択科目「文化交流史」では、モノ資料を題材にしてそれにまつわる人や技術の交流を学んでいます。10月24日と11月7日の授業では、北九州の伝統織物である小倉織の研究をされている上野晶子さん(北九州市立いのちのたび博物館・学芸員)をお招きし、その歴史をお話しいただきました。
小倉織は江戸時代から地域の特産品として知られましたが、昭和の初めには途絶えてしまい、幻の織物といわれています。40年前に一人の染織家により復元され、現在では作家による創作や次代に伝承する活動も行われています。
綿花を糸に紡ぎそれを織って布にする過程や小倉織の特徴を、豊前小倉織研究会で製作された布地サンプルの観察と合わせて学びました。
それを踏まえて、小倉織を未来に残していくための活用方法についてブレーンストーミングをしました。
地域の産業の歴史を学ぶことは、現在の技術への理解を深め、地場産業について考えるきっかけにもなります。