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活躍する卒業生

UBEマシナリー株式会社
吉中 大晴さん

2022年 機械創造システムコース

クライアントの要望に応えられる機械を設計すること

UBEマシナリーは、UBE(旧宇部興産)グループの機械事業を担う会社として「一品受注生産」による産業用機械の製造・販売・アフターサービスを事業内容とする会社です。
窯業機、粉砕機、運搬機、橋梁・鋼構造物など多種多様な産業用機械等を製造する会社の中で、吉中さんは粉砕機Gに所属し、原料を粉砕するための竪型ミルの製作に携わっています。竪型ミルとは、石灰石などの鉱物をはじめ、セメントやバイオマスなど、あらゆる分野で各種原料を微粉に加工する技術が必要とされているもので、そのニーズに高品質且つ省エネルギーを実現することで応える粉砕機です。
クライアントからの世界にひとつだけの要望に応えるため、メールでのやり取りやCADを使っての図面製作などデスクワークが基本ではありますが、それ以外にも工場で小型の竪型ミルを用いてクライアントが希望する原料を粉砕し、実際に粉砕できるか等のテストを行うこともあります。「設計者ではあるけれど現場を知ることが大切だと思うから、デスクワークと並行して現場でいろんなことを学んでいます」と吉中さん。自分が設計に携わった巨大な機械が、実際に工場で組みあがるのを見た時に「この仕事をしていて良かった」、心からそう感じたと語ります。

巨大な機械の設計に携わりたいという思い
他の工業高校と違って在学期間が5年間あり、より専門的な内容が学べると考えた吉中さんは北九州高専に入学し、3年時には機械創造システムコースを選択。この頃から漠然とスケールの大きい機械の設計に携わりたいと考えていました。4年時にOBの方のUBEマシナリーの就職説明会に参加した際に、数多くの巨大な機械を製作しているという説明を受け、「この会社で働きたいと思いました」と入社の動機を話してくれました。
高専での学びが社会人としての自信につながる
現在は入社1年目であり、社外資格を取得する機会が数多くあるという吉中さん。その際の学科試験に必要となるのが材料力学に関する知識で、「社会人としての私に、材料力学が最も役に立っています。在学中に材料力学を学んでおいて本当に良かった。また、高専で座学に加え、実際に様々な工作機械に触れることができたことも大いに役立っていると感じます。高専では、入学後のスタートラインは皆一緒。まずは入学して新たなスタートを切ってください」と応援の言葉にも力が入ります。